こんにちは。こんばんは。おはようございます。おやすみなさい。
くつじろうです。
今回はブライドルレザー製のベルトのケア方法についての紹介します。
こんな方に読んでもらいたいです。
・ブライドルレザーのベルトのケア方法を知りたい方
・ホワイトハウスコックスのベルトが気になっている方
・ブライドルレザーのケア頻度が知りたい方
上記内容に当てはまる方向けに書かせていただきました。
私が愛用しているホワイトハウスコックス(White House Cox)のベルトのケア方法について紹介します。
革の素材としてはブライドルレザーになりますので、ホワイトハウスコックスのベルトでなくても、ブライドルレザー製であれば使えるケア方法ですので参考にしてください。
また、レザーの種類として、有名なところだとスムースレザー製のベルトもあると思いますので、お手入れする前に自分が購入したベルトの素材を確認してみてください。
スムースレザーのケア方法に関しては、こちらの記事をご参考ください。

まずは、ブランドの紹介をします。
ホワイトハウスコックス(White House Cox)とは
英国第2の都市バーミンガムから北西15キロ、ウォルソールにあるホワイトハウス・コックス社は、19世紀後半ホワイトハウス氏とサミュエル・コックス氏によって創業されました。 ホワイトハウス・コックス社の100年以上にも及ぶ長い歴史の中で、創業当時から1920年代までは、乗馬用の鞍や手綱などの高品質な馬具、そして英国軍などからの依頼を受け、様々な軍需用のアイテムを製造してきました。その後、大きな変革期が1930年代に訪れます。 まずはペット用の首輪を製造。そして当時の英国上流階級の人々から要望を受け、既存の製造品目の中にカフスボタン入れ、カラーボックス・シェービングキッ トなどのスモールレザーグッズ、そして移動用のバッグやラゲージなどのファッション性の強いアイテムが加わるようになりました。その年代に製造されたアイテムの素材は、殆どが乗馬用の鞍に多く使用されていたブライドルレザーで、その革でこのようなアイテムを作ることは、当時としては非常に斬新なアイデアでした。ブライドルレザーでつくられた犬の首輪や、丁寧に手で編まれたメッシュのリードを見た、ニューヨークのデザイナー『ラルフ・ローレン』からそれを元に人間用のベルトにアレンジしたいと依頼を受け、それをポロ・ブランドで商品化し、後に大ヒットになりました。その後、この噂を聞きつけた世界中のバイヤーやデザイナーから数々のオーダーを受け、マーケットは英国内にとどまらず世界中に広がりました。
私自身、本記事を書く前に歴史やケア方法について、一通り勉強してから書くのですが、ラルフローレンも関係してるとは、知りませんでした。
ブランドの歴史に関して、勉強するのって面白いですね。
現在では、英国王室御用達(ロイヤルワラント)の称号を得ている、信頼のレザーブランドとして有名ですね。
エッティンガー、グレンロイヤルと並んで、英国御三家なんて言われることもあります。
私もこれら3ブランドとも大好きです。
個人的なイメージですが、
〇バランスのホワイトハウスコックス
〇品質のエッティンガー
〇デザインのグレンロイヤル
ですかね。
デザイン性だけでなく、作り手のレベルの高さが伺えます。

バックル付近のステッチを見ると、エッティンガー程ではありませんが、直線性、等間隔(等ピッチ)で縫い付けられていることが分かります。
今回ケアするベルトの紹介

素材:ブライドルレザー
カラー:ブラック
幅:28mm
バックルタイプ:スクエア
のタイプのもので、ビジネスメインで使えるかなと個人的には思っています。
私もお気に入りで4年ほど使ってますね。
余談ではありますが、エッティンガーのベルト同様に、長さ調整は出来ないので、体型維持が大切になってきます。(笑)
次に、ここまで読んでいただいて、ブライドルレザー?聞いたことあるけどどんなレザーなんだろ?という方のために説明します。
ブライドルレザーとは
『馬具用の革として厚みと堅牢度を追求して開発された革』
ブライドルレザーの特徴
ブライドルレザーを初めて目にすると最初に驚くのが表面を覆う“白い粉”です。よくカビや汚れと勘違いされてしまうことがありますが、これは大きな間違い。白い粉にはちゃんと意味があります。
白い粉の正体はロウ(ブルーム)で、急に革がブチッと切れてしまわないように革にロウを擦り込ませてあります。革の強度を上げているわけですね。
ロウを革の内部まで擦りこませることにより堅牢度が増し、革が切れるときも徐々に切れていくので事故になる前に、道具の交換時期や修理時期を知らせてくれます。
ブルームは使っているうちに自然となくなって革の内部に入って行きますが、気になるようでしたらブラッシングで綺麗に落とす(革の内部にすり込む)ことも可能です。
使っているうちに手の体温でゆっくりとブルームが落ちていき、艶やかで上品なブライドルレザー本来の革を楽しむことが出来るので、個人的にはブルームは落とさずに、そのまま使用していただきたいです。
ロウが塗りこまれているため、水にも強い革であることが知られていますね。
それでは本題のケア方法についてです。
ケア方法の紹介
➀馬毛ブラシでブラッシング
ベルトに着いてしまったホコリを馬毛ブラシを使って掃ってあげましょう。
どんなに丁寧に扱っていても、革の表面にはホコリや汚れは付着しています。
バックルの部分など特にホコリが溜まりやすいので重点的に行いましょう。
ここでブラッシングせずにワックスを塗ってしまうと、ホコリや汚れも一緒にコーティングしてしまうので、ブラッシングはとても重要です。
⇓馬毛ブラシです。ベルト用には革靴用の大きめのモノではなく、小さめのものでOKです。
⇓バックルの部分は特にホコリが溜まりやすいので、入念にブラッシングしてあげましょう。
➁液体クリーナーで汚れ落とし
ステインリムーバーなどの液体クリーナーを用いて、汚れや古くなったクリームを落としてあげましょう。
要らなくなった布に100円玉サイズの液体クリーナーを取り、軽くベルトを擦る程度に汚れ落としをしてあげましょう。クリーナーのかけ具合ですが、ベルトに沿って、軽く1回拭く程度でOKです。
ステインリムーバーは、M.モウブレイから出されている、革製品用のクリーナー(汚れ落とし)です。
⇓革製品全般に使用できるので1本持っておくと非常に便利ですのでお勧めです。
革小物だけでなく、靴磨きの際にも重宝します。
また、レザーにしかステインリムーバーは使用できないと思いがちですが。。。
バックル(金属)部分もステインリムーバーで奇麗になります。
ステインリムーバーのようなクリーナーには、界面活性剤(詳細は割愛)と呼ばれる、疎水性物質と親水性物質を混ざりやすくさせる物質が入っているため、油汚れから、水性汚れまで幅広く奇麗にすることが可能です。
③ブライドルレザー用ワックスを用いて保革・保油
ワックスを指で少量取り、ベルトに薄く塗り広げてあげましょう。ワックスを取る量ですが、指に薄い膜ができる程度の極少量で大丈夫です。
⇓これくらいの量で充分です。少量を何度も塗りましょう。

ブライドルレザー用ワックスは、デリケートクリームとは異なり、油分が非常に多いため、塗りすぎてしまうとべたつき過ぎてしまいます。薄っすらと、ひと膜形成される程度でOKです。塗り終えたら2~3時間程放置して、革にワックスが浸透するのを待ちましょう。
指を使って直接ワックスを取り、ベルトに擦り込むようにすることで、自分の体温でワックスが溶け、浸透しやすくなります。特に穴の部分は負荷が掛かりやすく、乾燥しやすいので、重点的に塗ってあげましょう。
⇑塗ると、このように光沢が出ます。油膜ができる程度まで薄っすら塗ってOKです。
使用するワックスですが、DUBBINのブライドルレザー用ワックスがおすすめです。


通常のクリームと比較して、蜜蝋が入っているため、ブライドルレザーに用いる際に適しています。
ワックスの形状としては、写真では伝わりにくいですが、柔らかいキャラメルのような感じです。

商品説明にも記載されていますが、ブライドルレザー以外のレザーには使えませんのでご注意ください。汎用性は高くありませんが、ブライドルレザーのケアには持って来いのワックスですので、是非一つは持っておくことをお勧めします。
ちなみに、1つ持っておけば一生使えると思います。使い切れるビジョンが見えません。(笑)
以下に公式の製品紹介貼っておきます。
④馬毛ブラシでブラッシング
ワックスを指塗りし、2、3時間ほど静置し終えたら、ブラッシングしてあげましょう。ブラッシングすることで、ワックスの浸透と、余分なワックスの除去が可能です。
この段階で、少し艶感が出てきます。
ブラッシングの方法としては、革に押し当てて、ザッザッと掃うイメージです。
この後、布を使って乾拭きするので、大体ワックスが延びたなと感じたらOKです。
⑤布で乾拭き
これが最後の工程です。乾拭きによって、革本来の艶感が生まれます。布にワックスが付かなくなるまでサササッと拭いてあげましょう。
ここで余分なワックスが残ってしまうと、ホコリが付きやすくなってしまい、乾燥の原因となってしまいますので、入念に行いましょう。
スムースレザー製ベルトで紹介した、デリケートクリームよりも、ワックスの方が残りやすいので、入念に乾拭きしてください。
また、乾拭きを繰り返すことで艶感も増してきます。
こんな感じで仕上がります。

見た目に大きな変化はありませんが、ジワッと艶感が増します。
⇓バックル付近

⇓裏側

⇓ベルト穴部分

ケアの頻度
ケア頻度は3~6カ月に1度でOKです。
雨水、泥など、革靴ほど過酷な環境にいることの少ないベルトですので、ケアの頻度は少なめで大丈夫です。
また、スムースレザーと異なり、元々ロウ分が革に入っているので、スムースレザーよりも、ケアの頻度は低くてOKです。
ベルトは比較的長持ちするアイテムかと思います。愛着も湧きやすいアイテムになってくるかと思いますので、しっかりケアしてあげましょう。
長文読んでいただき、ありがとうございました。
それでは:)