靴磨き

≪靴磨きの初心者必見≫ 靴磨きの方法(シューケア:フルメンテナンス編)

こんにちは。

くつじろうです。

最近、天気が変わりやすいですね、雨が降ると革靴選びにも影響が出るので悩ましい毎日です。

さて、今回はタイトルにもあるように、靴磨きの方法(シューケア:フルメンテナンス編)ということで、靴を奇麗に長持ちさせるために大切な方法を紹介したいと思います。

鏡面磨き(シューポリッシュ;フルメンテナンス編)は後日、記事にさせていただきますので、楽しみにお待ちください(^^)

それでは、始めていきます。

靴磨きの目的

靴磨きの目的は、

革靴を奇麗に保ち、長く使えるようにすること

これに尽きます。

シューケアの大まかな流れとしては

  1. ホコリ、古いクリーム、汚れ落とし(クリーニング)
  2. デリケートクリーム(保湿効果)
  3. 乳化性(油性)クリーム(保革効果)
  4. 鏡面磨き(美化、プロテクト)

シューケアはスキンケアに例えられることが多くて、

ホコリ、古いクリーム、汚れ落とし ⇒ クレンジングや洗顔

デリケートクリーム ⇒ 化粧水

乳化性(油性)クリーム ⇒ 乳液、美容液

鏡面磨き ⇒ 化粧、日焼け止め

のようにイメージしてもらえば分かりやすいかなと思います。

今回は鏡面磨き以外の方法について紹介します。

続いて、必要な道具についてです。

必要な道具

必須アイテム

  •  
  • 革靴
  • 馬毛ブラシ
  • 液体クリーナー
  • 綿の布
  • 乳化性クリーム
  • 豚毛ブラシ

あると良いアイテム

  • シューキーパー
  • 固形クリーナー
  • デリケートクリーム
  • 山羊毛ブラシ

それでは、実際に靴磨きの流れについて書いていきます。

靴磨き前の靴がこれです。

こちらはロイドフットウェアのVシリーズ、フルブローグの靴になります。

雨の日も履ける靴なので、かなり酷使してしまってますね。

靴磨きの流れ

➀靴紐をとる


目的:ベロの部分もしっかりとケアするため


内羽靴の場合、一番下の部分は紐を付けたままでOK
外羽靴の場合は紐を全部取る

➁シューツリーを入れる

目的:履き皺を伸ばし、汚れ落としをしやすく、かつその後のクリームを入れやすくするため


プラスチック製のモノでも良いが、木製の方が内部の湿気を吸ってくれるので、木製を推奨。
なければ、自分の手を靴の中に入れて履き皺を伸ばしながら、今後の工程を行いましょう。

③馬毛ブラシでホコリ落とし

目的:乾燥の原因となるホコリを除去するため

⇓馬毛ブラシです。


イメージとしては、箒で掃き掃除をするイメージ。
コバの部分にホコリがたまりやすいので、掻き出すように奇麗にしましょう。

④クリーナーで汚れ落とし

目的:古いワックスやクリーム、汚れを落とし、新しいクリームが浸透しやすいようにするため


鏡面磨きをしている人は固形クリーナーを用いて鏡面を落とします。
綿の布を指に巻き、固形クリーナーを付けて、革靴についた古いワックスを取り除きます。

おすすめはBroft H(ブリフトアッシュ)のthe cleaner for mirror shineです。

ポイント:固形クリーナーは力強く古いワックスを剥ぎ取るイメージ


続いて、同様に液体クリーナーで固形クリーナー、および古いクリームを取ってあげましょう。


クリーナーの分量:綿布に500円玉サイズ取る。

液体クリーナーは力をかけすぎず、また素早く手を動かして汚れを落とす。ゆっくり手を動かしたり、1箇所ばかリ重点的に汚れ落としをするとシミの原因になるので注意しましょう。

⇓こんな感じで布に古いクリームが取れます。


汚れ落としの終わる目安としては、布に薄く色が移る程度。


たまに、布に色が全く移らない程度まで汚れ落としをする方がいますが、そこまでは必要ないです。

やりすぎると革も痛む可能性がありますので。

⑤デリケートクリームで保湿(省略可能)

目的:乾燥した革に水分を補給するため

革が乾燥していなければ省略可能です。


デリケートクリームを手に取り(小豆大)、革靴に塗り込みましょう。

⇓これくらいです。

少し時間をおいて、革に完全に吸収されるようなら、再度塗り込みましょう。(手で塗りたくない方はペネトレイトブラシで代用可能)


吸収されなくなったら終了です。


デリケートクリームに関しては、塗りすぎても問題になることは少ないです。

ただ、一度に多量を塗るのは控えたいですね。

デリケートクリームを塗った後、革表面がベタベタしていなければ、ブラッシングは省略可能です。

デリケートクリームを塗った後はこんな感じになります。少しマットな感じですね。

⑥乳化性(油性)クリームで保革

目的:革に油分(栄養)を補給するため

量は米粒大で2,3粒分ほど手に取り、革靴に塗り込みましょう。

⇓一度に取る量はこれくらいで少なくて十分です。何度も少量ずつ塗っていきましょう。


塗りこむ際はつま先、右サイド、左サイド、かかとの4エリアに分け、それぞれに塗りこんでいくとやりやすいです。


乾燥している箇所があれば個別にクリームを追加していきましょう。

ただ、デリケートクリームとは異なり、塗りすぎに注意です。

ベタベタになると後の工程の乾拭きが大変です。。

⇓乳化性(油性)クリームを塗った後はこんな感じです。

⑦豚毛ブラシでブラッシング

目的:➀クリームの浸透、➁余分なクリームの除去

最も固く、コシのある豚毛ブラシを用いて、塗ったクリームを革の中に浸透させるイメージで力は強めにブラッシングしましょう。

⇓豚毛ブラシです。


縦、横、ななめ、丸を書くようになど、様々な方向からブラッシングを行うと良いです。


ブラッシングの終わる目安としては、ブラッシング跡が残らなくなってきたらOKです。

⑧馬毛ブラシでブラッシング


目的:➀艶出し➁余分なクリームの除去

豚よりも柔らかい馬毛でブラッシングすることで余分なクリームが除去しやすいです。

また、艶も出やすくなります。

⑨山羊毛ブラシでブラッシング(省略可能)

目的:➀艶出し➁余分なクリームの除去


馬よりもさらに柔らかい山羊毛ブラシでブラッシングすることで、余分なクリームが除去しやすいです。

また、さらに艶も出やすくなります。

⇓山羊毛ブラシです。浅草のかなや刷子というブランドで、靴磨きのブラシの一押しブランドです。

⑩綿100%の布(Tシャツなど)で乾拭き


目的:➀艶出し➁余分なクリームの除去

布を指に巻き取り、革靴表面を拭いていきましょう。

⇓こんな感じで余分なクリームが取れます。


この時、ある程度力強く拭いてもらってOKです。(表現が難しいですが、クリームの層が完全になくならない程度)
布に余分なクリームがつき始めたら、布の面を変えながら乾拭きを繰り返しましょう。


乾拭きの終わる目安としては、クリームの重みを感じなくなったら。

拭き心地がゴシゴシから、サラサラに変化したら終わりです。

余分なクリームが付いたままだと、ホコリが付きやすかったり、パンツの裾にクリームが付いてしまうので十分に拭いてあげましょう。

鏡面磨きをする方は、しっかり乾拭きしないと、鏡面磨きしにくくなるので、十分に乾拭きしましょう。

⇓乾拭き後の写真がこちらになります。自然な艶できれいになりましたね。

⑪靴紐を付ける

最後に靴紐を付けたら完了です。

いかがだったでしょうか?

靴磨きの一連の流れを説明させてもらいました。

 

最後におさらいですが。

  1. ホコリ、古いクリーム、汚れ落とし(クリーニング)
  2. デリケートクリーム(保湿効果)
  3. 乳化性(油性)クリーム(保革効果)

この流れでシューケアしていきましょう。

また、

靴磨きの頻度

ですが、

100時間履いたら

を目安にしてもらえればと思います。

一日中、15時間程度履く方でしたら6~7回程度履いたら靴磨きしていただければ、

靴も美しく、長持ちすると思います。

以上です。長文でしたが、最後まで読んでいただき有難うございました:-)